日本のゴルフ場は、2002年度まで右肩上がりで増加してきました。1992年には全国のゴルフ場は2000を越え、2002年には2500もわずかというところまで増加したのです。
しかし、右肩上がりに増加してきたゴルフ場も2003年に微減となり、以後、ゴルフ場は減少していきます。2003年のゴルフ場ののべ利用者数は8842万人。ピーク時の1992年は1億233万人ですから、約15%ほど減少していることになります。
ゴルフ場の建設は、ゴルフ場を建設する予定地を担保にして建設資金をひねり出します。土地が右肩上がりで上がっていた時代においてはこのゴルフ建設地を担保にしてゴルフ場を建設する手法が当たり前でしたし、可能でした。
しかし、土地神話が壊れ、土地の値段が下がり始めたらこの手法は使えなくなります。なぜなら、融資した金額と担保の土地の値段が釣り合わなくなるからです。結局最初に設定した土地(担保)の半分以上にまで値段が下がり、ゴルフ場経営は一気に苦しくなり、どんどん倒産していきました。そして、そこに外資がやってきて、安い値段でどんどんゴルフ場を買い占めていったのです。
日本のゴルフ場はそれまでどちらかというと、殿様商売でした。食事は高いくてまずい。従業員もとてもサービス業の教育を受けているとは思えませんでした。高いプレー代、まずい食事、よろしくないサービスの三重奏でも、お客が来た時代が確かにあったのです。
しかし、土地神話の崩壊をキッカケに、また若者のゴルフ離れが進むことによって、ゴルフ場は全部ではないにしても、廃墟と化したのでした。もはやゴルフの時代ではない。ゴルフ場の経営者はみなそう考えているようでした。
そこに空飛ぶ外資が日本上空に飛来してきたのです。ブーーーンと。そして日本上空を旋回しつつ、日本各地に上陸してきました。ハゲタカがやってきた。
日本ではそう叫ばれました。
しかし、ハゲタカと呼ばれた彼らはゴルフ場に舞い降りて、みなが投げ出した、先も見通しも暗いゴルフ場を安く買い付けたのです。そして、「まともな経営」を行いました。
プレー代はできるだけお安く、平日はぐっとプレー代を下げたり、高齢者を優遇したり、2人でラウンドできるようにしたり、お客が以前からしてほしかったことを次々と実現していったのでした。また、ゴルフ場はサービス業であるという観点から従業員の意識改革を行い、サービスを徹底しました。食事も改善されました。待ち時間も少なくなりました。結果としてゴルフ場は、真っ当なサービスを行うゴルフ場は再生されたのです。
日本に舞い降り、ハゲタカと激しく非難された外資は、アコーディア・ゴルフと パシフィックゴルフグループインターナショナル。
アコーディア・ゴルフの2009年3月期の決算では、売上高約874億、経常利益104億、株価は8万円前後。
パシフィックゴルフグループインターナショナルの2008年12月期の決算では、売上高約792億円、経常利益約98億円、株価は6万円前後。
まともな会社がまともに経営したら、こんなふうになってしまったのです。
ゴルフがダメなんではない。ゴルフ場がだめなのでもない。経営者が、日本のゴルフ場経営者がダメだったのです。
ゴルフ場経営はこうして西暦2000年を過ぎて初めて近代化されたのでした。
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